こんにちわ。
今回は寝違えについてお話したいと思います。
軽度の症状も含めると、 こういった「寝違え」の経験をしたことのある人は多いかと思います。首の痛みがひどい場合は、振り向く時も体ごと動かなくてはならないほど。車の運転も危なくて出来ないこともあります。
これは首の筋肉が睡眠中に冷えて、 固くなった状態で寝返りを打つまたは起き上がるなどの、 動作をした際に筋肉が損傷し痛みが現れるもので
正確には頸部捻挫、頸部挫傷のことを指します。
原因としては以下のことがあげられます。
・睡眠時の姿勢が問題で、首の関節や筋肉にかかっていた負担が原因の場合
・精神的なストレスの問題の場合
・慢性的な肩こりやリウマチが原因の場合
・横向きで寝る場合に枕と肩の高さが合わない場合
この痛みは炎症を伴っているケースが多く、範囲も広く、筋繊維や筋膜を損傷しているからです。
この微少損傷を受けた部分は筋肉が元に戻らなくなり、筋肉が拘縮状態になり痛みを発生し続けるからです。
またこの状態を放置すると「索状硬結(さくじょうこうけつ、Taut Band)」または「筋硬結(きんこうけつ、Muscle Knots)」と呼ばれる痛みを伴うコリを作り、それが筋線維内にでき、索状硬結部位へ首を動かしたり、物理的に力を加えると強い痛みを発し病態が遷延し
いつまで経っても痛みや辛さがとれないと状態を作ります。
また痛みは胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、菱形筋、板状筋、僧帽筋に好発し、首周りだけではなく、背中に及ぶことが多いです。
それでは寝違えになってしまったけど、どうすればいいの?
寝違え(急性期)でしてはいけない事は
温めて、よく揉む
これをやると、動いていた軽症の寝違いも痛みが強くなり動かなくなります。
絶対にダメです!!
いろいろな健康系サイトなどでストレッチのやり方などが書いてありますが
基本的には首は動かさないほうがいいです。
痛みや炎症が強い場合はビニール袋に氷を入れて冷やすアイシングなど有効です。
*専門家にストレッチなどをやってもらうならば
問題はないのでしょうが、自己判断でストレッチなどをすると
かえって痛くなってしまうこともありますので、もしご自身でされる場合で症状が軽傷なものであれば首ではなく肩や肩甲骨などを回す程度の体操やストレッチの方が良いです。
肩甲帯を回したり動かしたりすることで痛みの好発する筋繊維の柔軟性を上げ、筋ポンプ作用で血流をよくしてあげることにより痛みの発痛物質を促し、筋硬結の予防になります。
また重症なものには首を固定した状態(なるべく動かさない)で専門の機関へ
飲酒、入浴などは痛みを増幅させる可能性がありますので気を付けましょう。
2~3日で、症状が改善しない寝違えは重症できちんと治さないと繰り返しますので専門家の治療が必要です。
当院ではこういった寝違えに対しても専門的な治療を行っており、健康保険の適応となりますので保険治療として受けることができます。
寝違えは受傷してからすぐに適切な処置をすればする程、 回復が圧倒的に早くなります。 たかが寝違えと思って痛みを我慢せず、気軽にご相談ください。
ご相談だけであれば、費用は一切かかりませんので(*^^*)